2026年5月20日、ライカジオシステムズ株式会社から発売となったLeica TSシリーズ最新機
「Leica TS20ロボティックトータルステーション」の製品体験を行いました。
本記事ではその様子、所感をお伝えします。
【初対面】
TS16と同じくライトグリーンとホワイト基調の配色を保ちつつ、より新世代機器らしくなった印象です。
持ち手が標準装備となりましたが取り外しが可能で、天頂測定も健在です。
また垂直・水平微動ネジが縦列ではなく左右に備えられたため、両手で同時に調整が可能に。慣れてくると素早くポイントに合わせることができます。
ディスプレイの大型化と筐体の小型化により、操作性の向上とコンパクト化の両立を実現しています。
待望のリュック型ケースも登場。より持ち運びやすくなりました。
【実際に触れてみて】
まず弊社が衝撃を受けたのが、全体的な「スピード感」です。
オートフォーカス機能は操作から実行までのレスポンスが非常に速く、待ち時間を意識しないレベルでスムーズに動作する印象でした。
測距スピードはプリズムで1.3秒、ノンプリズムで1.7秒となっており、TS16の倍程度の速さになっています。
体験時に800m先をノンプリ計測した結果、1秒前後で測距でき驚きました。
その他にも
・画面に測定した点が表示
・写真撮影のスピードアップ
・simカードを利用してデータをメール送信
など、どれも作業全体をテンポよく進めることができる改善でした。
TS16に触れたことのある方は少し操作しただけで違いがわかるほどです。
【機能詳細】
ここからは細かい機能の説明をします。
・TS最高峰の防塵・防水性能の保護等級IP66。
・強化型EDMによる迅速かつ正確な測距。ノンプリ測定範囲も拡大。
・ダイレクトドライブモーターは急な動きにも素早く追従し、AP20と組み合わせたときに最高のパフォーマンスを発揮。
TS20はAP20とコンビと考えて問題ないとのこと
また
「高度な自動化によりミスを最小限に抑え、ワークフローを効率化」
と謳っていることもあり様々な箇所にAIが使用されています。
・自動ターゲット認識(ATR)、パワーサーチ、ダイナミックロックに使用され、悪天候や環境、プリズムの 一部が覆われていても素早いターゲット検出と安定したロックを実現。
・「AI-Detect」機能により、設定されたプリズム以外の検出を防ぎ、プリズム識別エラーを防止。
また今後提供予定の「AI-Follow」機能はAP20と連携し、障害物で視線が遮られても素早くターゲットを再検出・再ロック。1人での作業でも途切れないスムーズな業務が実現するとのことです。
今回体験したTS20は、測距精度そのものを劇的に変える機械ではなく、「あらゆる環境下でAIをフル活用して手戻りや修正作業を減らし、作業効率を上げる」、「現場で安定して測るための支援を強化した機種」という印象を受けました。
生産性を高めることにおいて、より速く正確に測点することは省人化が課題の現場で、その良さがはっきり出やすいと感じます。
TS16が「完成度の高い自動追尾機」だとすると、TS20は「自動化に加えて判断支援まで強化された機種」という印象です。止まりにくさとミスの少なさを重視するなら、かなり魅力のある1台です。
Leica Viva TS16
詳細はこちら→https://www.kobeseiko.co.jp/Leica_Viva_TS16.html
この記事をご覧いただき、製品にご興味をお持ちいただけましたら、詳細な仕様や導入に関するご相談など、お気軽にお問い合わせフォームよりお問い合わせください。もちろんTS16についても取り扱いがございますので、あわせてご検討いただけます。
株式会社神戸清光レポート担当:山本 走出(航)