3DレーザースキャナーBLK360 導入事例
さいとう土地家屋調査士事務所 土地家屋調査士
齋藤 大輔先生

「BLK360は圧倒的に楽です。効率的です。」

そう語るのはLeica BLK360 イメージングレーザースキャナーを
実際に使用する
さいとう土地家屋調査士事務所 土地家屋調査士 齋藤 大輔先生

「不動産の調査・測量をより効率的に行いたい、また新しい価値を創出したい」という思いでBLK360を購入されたという事である。 
土地家屋調査士として活躍する齋藤先生がどのようにBLK360を活かしているのか紹介する。

「一人で行くと、建物測量に結構時間がかかる。」

齋藤先生によると、最近は郊外の農家住宅の表示登記へ向かうことも多いという。
農村地域というだけあり、曲線の多い敷地を測量することもある。

「一人の場合、曲線の多い道路はハンディーレーザーとコンベックスだけだと時間が掛かるんです。」

 そう話す齋藤先生はBLK360を使用し、ある比較を行ったという。
“BLK360でのスキャン”と“従来の方法での測量”という2つの方法で同一の空き家を測量したというのだ。

「BLK360は圧倒的に楽です。効率的です。」

 冒頭でご紹介した齋藤先生のこの言葉は、実はご自身で行ったこの比較を通してのものだ。 「測量開始から40分ほどで事務作業まで行うことができる」

 今回、齋藤先生が測量した空き家の敷地は100坪。150平米の平家建てであり、付属建物は45平米の2階建てだ。
BLK360での測量は、写真なしの一番薄いデータで3Dスキャン15か所20分、事務所作業は、細い路地が多かったためマニュアル合成10分。トレンドポイントからの図面作成まで10分。合計40分ほど、データも軽く、2階の位置まで分かるという。 しかし一方の従来の測量では建物の測量だけで18分かかり、敷地の測量は30分位かかったという事。この時点で48分。  

BLK360を導入したことで、今までの測量で必要としていた人手と時間を大きく削減することができると言えるだろう。

※画像は点群に色がないので標高段彩で表示させたものです。

「地籍調査でも使えるのでは」

 齋藤先生の事務所がある京都の特徴は建物がひしめき合っていること。どこが境界か現地を見ても分かりにくいことが少なくない。
「そういった状況でもBLK360を活かすことができるのではないか」と齋藤先生は考える。
 
 現場の家の中と隣の家の中を実測して初めて分かることもあるという。
そのため、筆界点に直接ペンキや目印をつけることがまともにできない。そこで活用を検討しているのがBLK360だ。

 「一番薄い点群データを取得してサクサクっと約800㎡の現場を終わらせ(最大3.3mポールで上げて屋根の上などは測定)、あとは3Dデータを加工し、すでにある地積測量図などと重ね合わせて筆界の検討をしてみました。  掛かった時間は現場で45分、データ処理、検討合わせて1時間です。 簡単な検証であれば精度や多数の点群はいらないのかなと。」と齋藤先生は話す。


「平均地盤面を算出し3階建ての建物登記を2階建てに」

 お客様からの依頼は、第一種低層住居専用地域にある建物が登記記録上3階建てであるが、なんとか2階建てにならないかというものであったという。しかもある理由で現在は敷地に入れず、登記が確実に2階建てになるか早く結論が欲しいということであった。
 建物は傾斜地にあり、もしかしたら1階部分の車庫は平均地盤面が算出できれば地下1階になるかもと直感。そこで齋藤先生はBLK360を使って2か所、3分でスキャンを終了。事務所で3Dデータから地盤面高と水平面距離を計測し、平均地盤面を算出したところ、予想通り1階部分は地下1階と判定された。その後無事3階建ての建物から2階建ての建物に建物表題更正登記ができたという。

 これから様々な場面でBLK360の活用が期待できるだろう。 

「自分の目的は?BLKを使いこなしてる?」

この言葉をいつも自分に言い聞かせているという齋藤先生。 目的に応じてBLK360のスキャン濃度の設定、写真の有無、設置カ所、基準点の取付を判断し、最も効率良くお客様の要望に応えられるか考えているという。 

「3Dデータを活用することでお客様の不動産を守り、安全性を高め、さらには付加価値を付けたい」という思いのもと、「工場の柱の傾き調査」や「擁壁計画のための高低調査」「雨水溝の調査」といった様々な依頼に3D測量の技術を活用し応えている。

今回は同社でLeica製3DスキャナーBLK360が活用されている様子をご紹介した。

神戸清光 広報 松本

さいとう土地家屋調査士事務所  土地家屋調査士
株式会社SurveySolution 代表取締役 
齋藤 大輔 様


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