京都土地家屋調査士会研修会に(株)神戸清光が参加
ハイブリッド型オンライセミナーで伝える実機の魅力

2021年5月12日(水)に京都土地家屋調査士会主催の研修会がオンラインで開催され、神戸清光も参加させていただいた。 京都会は3次元測量を活発に取り込み、京都の様々な歴史的建造物の3次元測量データを撮影して寄贈する。

——本研修会では上茶谷先生をはじめとした有志の若手調査士のご依頼を受け、3次元測量の魅力を改めて神戸清光がお伝えした。

京都会 3次元測量を活用する京都会の取り組みの一例

▲3次元測量を活用する京都会の取り組みの一例(京都文化博物館HPより一部抜粋)

京都会 セミナー準備中の様子

▲セミナー準備中の様子。

3次元データから2次元平面図作成を低コストで。

神戸清光はユーザーが属する企業の付加価値アップ、作業効率アップを生み出すための製品を販売する。

2020年12月に実施したライカとの共同セミナー(https://sites.google.com/view/blk360/web_seminar_qa)をはじめとし、個別のユーザー対応や研修会などで私たちがみなさんにお伝えしているコストを抑えた2次元平面図作成の方法がある。
使用ハードウェアとソフトウェアは下図の通りだ。

コストを抑えた2次元平面図作成の方法  使用ハードウェアとソフトウェア

「何をしたいか」という目的を明確にもつことは、とても大切だ。
例えば「断面図の作成」を目的に置いたとき、ちょっとした断面図であれば「BricsCAD」で作成できる場合があるし、 縦横断面図のようにしっかり作りこむ必要があれば「TRENDPOINT」が適している場合もある。

導入初年度は「BricsCAD」で、3次元に慣れてきたら翌年度以降に「TRENDPOINT」を導入するというスケジュールを立てるユーザーもいる。

ソフトウェアの組み合わせや計画の立て方によって、3次元測量導入への道筋は1つではないことがわかる。

神戸清光に「何をしたいのか」をご相談いただければ、そのゴールに向けた組み合わせをご提案することが可能だ。

(汎用CAD「BricsCAD」を用いた具体的な2次元平面図作成方法解説はこちら https://youtu.be/tooBMRpea3A
(2次元平面図作成のために必要な詳しい製品紹介はこちら https://sites.google.com/view/blk360/blk360-cad

コロナ禍では難しい?
「とにかく実機を見たい」という思いを実現すること

上茶谷先生をはじめとした先生方の「とにかく実機を見たい」という熱い思いがあったため、感染防止対策を施した上での対面式研修会を3月頃から調整していた。
しかし、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言によって開催は延期され、対面式ではなくオンライン形式での実施となる。
そして、私たちがどんな形式の研修会であっても実現しなくてはならなかったのが「とにかく実機を見たい」という先生方の気持ちだった。

オンライン形式であっても、極限に「実機に触れる」に近い状態で研修会が実施できないか。
そこで、神戸清光の研修会担当者たちはZoomを用いた「ハイブリッド形式でのオンライン研修会」を実施した。

▲研修中の様子。BLk360撮影時のターゲットについて話す。

▲研修中の様子。BLk360撮影時のターゲットについて話す。

今回実施した「ハイブリッド形式でのオンライン研修会」

今回実施した研修内容は以下の図の通りだ。 

今回実施した研修内容

「とにかく実機を見たい」という参加者の要望を実現するべく、②のパートではBLK360の撮影の様子を実際に現場へ出向き生中継した。
撮影データだけにスポットを当てるのではなく、設置方法や設置後の様子を俯瞰的に確認することができる。
その撮影時に使用したのがドローンで馴染みのあるスマホジンバルだ。見やすいカメラアングルで実機を映し出す。
また、③と④は事務所から繋ぎ、安定した環境の中で非常に重要なデータの活用例と質疑応答を行った。

対面ではないから仕方ない、ではなく製品の魅力を伝えるために創意工夫を行う。
業界の昔と今を知る、創業49年目の神戸清光は新しいことをとにかくやってみる。

▲現場から実際にBLK360で撮影する様子を中継した。

▲現場から実際にBLK360で撮影する様子を中継した。

「BLK360のこと、誤解していました。」

研修会終了後、質疑応答の時間ではこのような声が聞かれた。
これは、任意座標しか使用できないと考えていたある先生からの一言だ。BLK360では世界測地系も使用できる。
——メーカーのカタログ上だけでは知ることが難しいことも多い。実際に詳しくその製品に触れていただくと、新たな発見がある。
神戸清光では、営業担当が実機を触り、納得した上でユーザー対応に当たっている。その製品の持つ力を的確にお伝えすることが出来るのだ。 

「『Time or Light』 から 『Time and Light』へ」

従来、ユーザーはレーザスキャナを「撮影時間」か「重量」どちらかで選ばざるを得ない状況にあり、両方の要素を選ぶことは困難であった。
しかし、2018年のライカ社製「BLK360」発売を契機にその状況が変化してきている。
最短撮影時間1分30秒で重量は約1㎏。「撮影時間」と「軽さ」を両方手に入れることができるようになったのだ。
「Time and Light」を実現するこのBLK360の発売は革新的であり、私たちがみなさんへお勧めする理由でもある。

▲当日の撮影データ。降雨で条件は悪かったが、それでも点群が取れている。

▲当日の撮影データ。降雨で条件は悪かったが、それでも点群が取れている。


3次元データのこれからは・・・?
i-Constructionに対応するためほぼ強制的に始めなければならなかった人、自社に付加価値をつけるために導入をする人と様々な背景があるのが、3次元測量だ。
これまでは、2次元をメインとした成果物を提出し、3次元データは副産物のような扱いが強かった。しかし、現在では3次元データを主軸とした成果物が求められる機会も多い。

様々な補助金制度が始まり申請を出す機会も少なくないが、その申請採択の可否で国から問われることがあるのもまた「会社の付加価値向上」だ。
自社の付加価値をどうやって上げていくか。そのために「3次元測量」が大きく寄与する可能性も高い。
——京都土地家屋調査士会の先生方から「付加価値を創出する」という目的を達成するためのエネルギーが強く感じられた。


(株)神戸清光 広報担当 松本葵