大阪土地家屋調査士会 中河内支部様のオンライン研修会に神戸清光が参加。
「BLK360×現場×2次元平面図作成」
ハイブリッドセミナーを実施。

2022年2月4日(金)に大阪土地家屋調査士会中河内支部様によるオンライン研修会が実施された。その研修会において、神戸清光がレーザースキャナを活用した3次元測量に関する研修の講師として登壇した。本記事では、その様子をお伝えする。

本研修会の目的は「現場でのBLK360の概要紹介~コストを抑えた2次元平面図作成まで」という製品活用の流れをイメージしていただくことだ。今回の特筆すべき点は、日没後にライカ「BLK360」を使用することである。計測データの一部を本記事に掲載しているので、参考にしていただきたい。

参加者へBLK360運用のイメージを深めていただくために、現場からの中継も行う。

▲参加者へBLK360運用のイメージを深めていただくために、現場からの中継も行う。

オンライン研修会でも製品の良さが伝わるように。

本研修会では、現場からの中継も特長の1つである。資料や机上だけで製品の概要を伝えるのではなく、現場に製品を据えている所をご覧いただくことで導入時のイメージを深めていただく。

「BLK360」を遠隔操作できるアプリ「Cyclone FIELD360」も紹介する。

▲「BLK360」を遠隔操作できるアプリ「Cyclone FIELD360」も紹介する。

どうやって実務に役立てていただくか。

今回、私たち神戸清光からご提案したのは世界最小3Dレーザースキャナ「BLK360」の活用だ。
担当者は「製品の使用イメージを自分の現場に重ねてもらう」ということを目標を掲げ、以下の流れで研修を進める。

①神戸清光会社紹介・レーザースキャナ活用方法
②ライカジオシステムズ(株) 大八木氏より「リアリティキャプチャーは本当に必要なの?」
③BLK360 製品概要紹介
④現場実況中継
⑤データ解析・2次元平面図作成方法紹介


レーザースキャナの導入をコスト面の問題から躊躇するユーザーは少なくない。しかしながら、世界最小3Dレーザースキャナ「BLK360」が比較的手に届きやすい価格でリリースされたことにより、レーザースキャナ導入のハードルが少し下がったと言えるだろう。だが、レーザースキャナはあくまで計測手段であり計測後のデータを活用することが重要だ。

―導入を検討しやすいレーザースキャナは登場したが、その計測後のデータを処理するソフトウェアのコスト面のハードルは下がっていない。そこで、コスト抑制に注力した3次元データからの2次元平面図作成方法を神戸清光は提案している。

本オンラインセミナーで紹介した内容の資料。 従来の黒色部分の流れに対して、赤色部分の方法をご提案する。 コストの抑制を実現しながら2次元平面図の作成が可能だ。

▲本オンラインセミナーで紹介した内容の資料。
従来の黒色部分の流れに対して、赤色部分の方法をご提案する。
コストの抑制を実現しながら2次元平面図の作成が可能だ。

日没後にBLK360で計測した点群データ。

▲日没後にBLK360で計測した点群データ。

データ取り込み後の自動合成もしっかりと成功した。

▲データ取り込み後の自動合成もしっかりと成功した。

写真でも現場を確認できる。

▲写真でも現場を確認できる。

再認識した「BLK360」の機動性。

現場からの中継は「BLK360」だからこそ簡単だったと言える。担当者たちは中継が始まる約20分前に機体・ターゲット・三脚を持って現場へ移動し、組み立て・動作の最終確認を行った。さらに併せて、Zoomへの接続・カメラ画角の最終調整も行う。それでも中継までの待ち時間は5分以上あり、BLK360の安定感を再認識することができる。

また、街中で実際にBLK360を据えた状態を見ていただくことで、本製品の特長として謳われている「小型・軽量」「シンプルな操作性」がより強く伝わったのではないだろうか。

発売開始からもうすぐ4年が経とうとするBLK360だが、神戸清光は発売当初から同製品の活用方法を模索してきた。
購入していただいた後の「活用」が重要だと考え、営業担当者たちは現在も更なる活用方法を探究し続けている。

トレースの方法をお伝えする。 点の押さえ方にもコツがある。

▲トレースの方法をお伝えする。点の押さえ方にもコツがある。

トレースを進めていく。

▲トレースを進めていく。

背景の点群データを除くと、作図できていることがクリアに見える。

▲背景の点群データを除くと、作図できていることがクリアに見える。

現況図作成の方法を紹介している様子。

▲現況図作成の方法を紹介している様子。

測量機器は「現場で」使うモノ。

神戸清光では様々な製品を扱っているが、やはり3次元データの需要が高まっていることを感じる。3次元データの取得が必要であっても、その取得までのプロセスは一律ではない。抱える現場の状況は異なっており、その現場に適した測量機器がそれぞれあるのだ。

今回は土地家屋調査士のみなさんに向けてのご提案を行った。参加してくださった方が「自分の現場なら使えそうだな」と少しでも思ってくだされば、私たちの存在意義がある。

何かあったときの相談相手として、私たち神戸清光を思い浮かべていただけるように邁進していきたい。 

(株)神戸清光 広報担当 松本葵