株式会社洛東相互建設様がトプコン「杭ナビショベル」を導入。
――現役重機オペレーターが期待するその効果とは?

株式会社洛東相互建設様へ神戸清光が、トプコン「杭ナビショベル」の納品を実施した。
本記事ではその様子をみなさまへお伝えする。

株式会社洛東相互建設様は京都府京都市に所在する。
公共工事などを多く担い、その技術力が大きな強みの1つだ。
同社の神農氏と松尾氏にトプコン「杭ナビショベル」導入についてインタビューを行った。

納品説明の様子。

▲納品説明の様子。

GNSSの影響を受けない「杭ナビショベル」

トプコン「杭ナビショベル」は、GNSSを使用せずに運用ができるマシンガイダンスシステムだ。
杭ナビ(LN-150)をセンサーとして運用する。
GNSSを使用しないため山間部や都市部などの現場環境に左右されることが少なく、ローカライズが不要となる。 また、0.1㎥クラスのような小型機にも装着が可能であることも特長の1つだ。

ICT施工が“絶対”になる時に「もう出来る」状態にしたい。

株式会社洛東相互建設様がトプコン「杭ナビショベル」の導入を決断した根底には、
「ICT施工が“絶対”になった時に『もう出来る状態』にしたい」という思いがあった。

同社が所在する京都市内では、ICT施工の普及に未だ余白がある。
「現在」だけに焦点を当てると既存の施工方法で問題はないだろう。
しかし、将来的にはICT施工が当たり前になると同社は考えており、今のうちに導入することを決めたという。

そのICT施工の第一歩として、杭ナビショベルを選んだ。トプコン社のセミナーを受講し、製品の魅力を感じたことが理由だった。

また、同社では3次元設計データの作成も行う。
設計データの作成から実際の施工を行うことで更なる企業価値の創出が可能となるだろう。

株式会社洛東相互建設の神農氏。 自身も同社内で最年少であり、若い世代の育成が必要だと強く考えている。

▲株式会社洛東相互建設の神農氏。
自身も同社内で最年少であり、若い世代の育成が必要だと強く考えている。

「杭ナビショベル」は若い世代の育成にも有効だ。

株式会社洛東相互建設様で最年少の神農氏はトプコン「杭ナビショベル」がICT施工のための手段としてだけでなく、 若い世代の育成の効率化にも有効だと考えている。

――同氏は「杭ナビショベルによって、若手育成に掛ける時間を削減できるのではないか」とも話す。
下の世代に技術を受け継いでいかなければならないと業界内の状況を危惧しているのだ。

作業の正確性を高めるだけでなく、 「ベテランと若手の技量の差を均衡すること」を実現するためのツールとしても同社内で認識があることが垣間見えた。

杭ナビ(LN-150)をセンサーとして使用する。

▲杭ナビ(LN-150)をセンサーとして使用する。

ICT施工が広がることで、土木業界のイメージが変われば良い。

杭ナビショベルが若い世代の育成に有効であると株式会社洛東相互建設様が考えていることは前述の通りだが、 若い世代の育成の他にもICT施工の認知度が更に上がることで、土木業界のイメージも大きく変わることにも期待しているという。

また、同社の創業者が神農氏の祖父であり、「祖父の会社を守りたい」という個人的な思いもあるのだと同氏は語った。 ――同社の歴史の継承のためにもICT施工が大きな意味があるように感じられる。

様々な最新機器を使用して施工を行う現場の認識/認知が広まれば、 「土木業界=IT・ハイテク」のイメージが固定されるだろう。 また3次元活用や技術ノウハウがあればしっかりとカネが生まれ、会社が大きくなるという点の認識も広めたいと考えている。 世の中の業界に対するイメージが変化すれば、若い世代がより多く働くことが出来る。 イメージは塗り替えることが可能だ。 「社員の得意・不得意を多様性として捉え、分業制にして1つの施工を行っていく形が未来」だと同氏は語った。

▲トプコン「杭ナビショベル」で使用するセンサーの1つ。

▲トプコン「杭ナビショベル」で使用するセンサーの1つ。

重機のキャビン上にプリズムを設置する。

▲重機のキャビン上にプリズムを設置する。

「人手の削減」「作業効率の上昇」に期待する。

杭ナビショベルについて、松尾氏に印象を聞くことが出来た。同氏は現役のベテラン重機オペレーターだ。
同氏は「『人手の削減』『作業効率の向上』に繋がるのではないか」と語る。

また、3次元設計データを活用した無駄のない施工もイメージしているようだった。
例えば、山腹を正確に削ることが出来た場合と削りすぎた場合では、その後注入するコンクリートの量も変動する。
つまり、その無駄のない施工がコストの抑制を創出するのだ。

株式会社洛東相互建設の松尾氏。 ベテランの重機オペレーターだ。

▲株式会社洛東相互建設の松尾氏。ベテランの重機オペレーターだ。

現場では様々な機器が使用されている。

ICT施工を行う現場に度々行かせていただく機会がある。現場に行けば様々な機器が使用されていることを感じることが出来るのだが、 現場へ行く機会がなければ、「現場が変化している」ということが伝わることチャンスは中々ないのだと再認識した。

多様な事柄を考慮しながら働かなければならない現代だが、 ベテランの技術を若い世代が受け継いでいかなければならないことはどの業界も同様の課題だろう。 株式会社洛東相互建設様では、そのこれからの働き方や技術の受け渡しが進んでいくような印象を受ける。

新技術の導入は、工事の受注だけでなく企業価値も創出すると筆者は考える。
是非、神戸清光にお気軽にご相談いただきたい。

 

(株)神戸清光 広報チーム

株式会社洛東相互建設 

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【電話番号】075-722-3556