株式会社FLIGHTS様が提供。
「ドローン搭載型Lidar『FLIGHTS SCAN(フライトスキャン)』」
――高性能×コスト抑制を実現する同製品のデータも掲載!

2022年10月5日(水)・6日(木)に株式会社FLIGHTS(フライト)様が提供するドローン搭載型Lidar「FLIGHTS SCAN(フライトスキャン)」の実証飛行を 神戸清光小野トレーニングセンターで実施した。
本記事では、その様子をみなさまへお伝えする。

株式会社FLIGHTS様は「全方位型のドローン企業」と自身を位置づけ、2016年に設立された。
ドローンの販売、運用代行、コンサルタント業務、アプリケーションの開発・提供など、
その業務内容は掲げられている通りに“全方位型”であり、多岐に渡る。

そのドローン技術に特化した同社が提供する製品がドローン搭載型Lidar「FLIGHTS SCAN」だ。
同製品(FLIGHTS SCAN XT32)で取得したデータは本記事後半でご紹介するが、 神戸清光営業担当者たちの事前の期待値も高く、当日の実際の飛行・データを確認して更に製品が普及する未来のイメージを掴んだように見えた。

「FLIGHTS SCAN XT32」を装着した実機。

▲「FLIGHTS SCAN XT32」を装着した実機。

「UAV搭載型レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」に対応可能。

測量業務に携わるドローンユーザーの多くが、製品選定を行う際に注目するポイントの1つが「公共測量への対応」だろう。 コストと性能のバランスは良いが公共測量には非対応、というパターンの製品もあるが、 「FLIGHTS SCAN」は「UAV搭載型レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」への対応が可能である。また、各種帳票にも対応している。 これらは非常に大きな強みであり、本製品が導入される場合の選定要素の主軸となり得るはずだ。

――公共測量に対応する高精度のIMUを搭載しており、複数のドローン機種に対応している同製品。
本実証に立ち会っていた、ある神戸清光営業担当者は「公共測量に使うUAVとして、自信を持ってお勧め出来るのでは。」と話した。 彼は製品を見ながら、ニーズがあるであろう自身が担当する多くのユーザーを想像したのだろう。

また、MMS(モービルマッピングシステム)にも転用が可能だという。
「センサーの2way」という概念はとても新鮮である。本製品が定番化するスピードは早そうだ。

MMS(モービルマッピングシステム)=車両に機器を搭載してスキャニングを行う技術。

Hesai XT-32
「FLIGHTS SCAN XT32」の基本スペック。

▲「FLIGHTS SCAN XT32」の基本スペック。

「FLIGHTS SCAN XT32」の製品情報はこちらから。

「FLIGHTS SCAN」のセッティングを行う。

▲「FLIGHTS SCAN」のセッティングを行う。

計測データはUSBで管理される。

▲計測データはUSBで管理される。

「みんなで『使いやすい』『使いにくい』を話し合いながら作るんですよ。」

――そう話すのは、株式会社FLIGHTS 執行役員の加塩(かしお)氏だ。 自社を「全方位型のドローン企業」と位置づける同社が提案する「FLIGHTS SCAN」への開発の思いを尋ねる。

製品開発のバックグラウンドにあるのは「自分たちが使いやすい」という感覚だという同氏。 そして、“即計算”出来ることも重要にしているそう。 計測後の解析時も「改善点はないか」と何度も私たちへ尋ねる姿が印象に残った。 リリースしたらその形はあまり変わらない、という製品もあるが、同社の製品からはとにかく柔軟性が期待出来る。

また、本製品の発売に際して「性能とコストのバランス」も熟考したそうだ。既存のレーザードローン製品群の中で、重複しない立ち位置の設定を目指したことで、 高品質のデータ取得が可能ながら、コスト抑制をも実現する絶妙な製品バランスとなっている。

ドローンの経験が豊富なある神戸清光営業担当者は、本製品について「ハードもソフトも操作がしやすい」と評す。 同社の思いはしっかりと使用者に伝わっている。

株式会社FLIGHTS 執行役員の加塩氏。 製品に対する熱意が強く感じられた。

▲株式会社FLIGHTS 執行役員の加塩氏。
製品に対する熱意が強く感じられた。

飛行計画を立てている様子。

▲飛行計画を立てている様子。

「手元にデータが残る」という重要性。

レーザードローン技術を適用した製品は様々あるが、改めて認識したいのは「手元にデータが残る」ということの価値だ。 3次元データ活用で企業価値を向上させるのは「3次元計測のノウハウ蓄積」「データ作成のノウハウ蓄積」が大きなところだろうか。

「FLIGHTS SCAN」はハードの使いやすさはもちろんのこと、データを処理するソフトウェアの操作性の高さも魅力である。 ソフトウェア「LiDAR360」は点群数が多くても、さくさくと動かすことが出来る。
加えて、「取得した点群の処理があまり要らない」ということも特長だ。

クラウドサービスでのデータ管理も選択肢の1つだが、手元にしっかりとデータを残していくという感覚を持つことも企業価値の創出に繋がるだろう。

ソフトウェア「LiDAR360」の画面。

▲ソフトウェア「LiDAR360」の画面。

▲神戸清光営業担当者も「FLIGHTS SCAN」の有用性を強く感じていた。

▲神戸清光営業担当者も「FLIGHTS SCAN」の有用性を強く感じていた。

計測の準備をする株式会社FLIGHTSのみなさん。 一斉にそれぞれが準備を進める姿から、チームワークが伝わる。 筆者個人的には、この瞬間が一番印象に残ったので写真を掲載する。

▲計測の準備をする株式会社FLIGHTSのみなさん。
一斉にそれぞれが準備を進める姿から、チームワークが伝わる。
筆者個人的には、この瞬間が一番印象に残ったので写真を掲載する。

「FLIGHTS SCAN」で取得したデータを見てみよう。

続いては、「FLIGHTS SCAN(XT32)」で取得したデータを紹介しよう。 同じ現場を地上型レーザースキャナ「BLK360 G2」で計測したデータも掲載するので、是非参考にしていただきたい。
(※BLK360データの一部は別日に計測したため、全く同一の現場環境ではありません。)

神戸清光小野トレーニングセンターの写真
FLIGHT SCAN XT32のデータ
FLIGHT SCAN XT32のデータ 電線

「レーザードローン」×「地上型レーザースキャナ」の併用が、未来のベーシックになり得る?

レーザードローン、地上型レーザースキャナのそれぞれに特徴がある。
そのそれぞれの分野の製品を知るときに度々耳にするのが「併用」「補完」というキーワードだ。

1台でもデータを作成することはもちろん可能なのだが、次のフェーズとして対応したいのが、一般化されつつある成果物の3次元化だろう。 そこでは、“より質の高いデータ”が企業間の差異を生み出すことが予想される。

そこでベーシックになるだろう形が「レーザードローン」と「地上型レーザースキャナ」の併用だ。
もしくは、現場に合わせて“どちらでも使える”という状態にすることかもしれない。

本実証時を通して、神戸清光営業担当者たちはそのキーワードに当てはまる製品の1つが「FLIGHTS SCAN」だとイメージを膨らませているようだった。

地上型レーザースキャナについて説明を行う神戸清光ベテラン営業担当者。

▲地上型レーザースキャナについて説明を行う神戸清光ベテラン営業担当者。

前掲の「BLK360 G2」のデータ計測時の様子。 コンテナの屋根部分はこのような伸長可能な三脚を使用してデータを取得したことを注釈する。

▲前掲の「BLK360 G2」のデータ計測時の様子。
コンテナの屋根部分はこのような伸長可能な三脚を使用してデータを取得したことを注釈する。

とにかく伸張性が感じられる製品だ。

▲とにかく伸張性が感じられる製品だ。

レーザードローンは、やはり圧倒的に早い。

当たり前ではあるが、レーザードローンによる計測は圧倒的に早い、というのが筆者の感じたことだ。
それを前提にして点群処理の手間であったり、現場の再現率の高さが製品の特長になっていく。
今回のテーマである「FLIGHST SCAN」は“ドローンのプロたちが手掛けている”という印象であった。
神戸清光営業担当者たちの反応からも高い期待が見え、それは実飛行・解析を体験した後でも消えていなかった。

同製品について、少しでも気になる方は是非お問い合わせいただきたい。

(株)神戸清光 広報担当 松本葵

株式会社FLIGHTS 様

【所在地】〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-19-12 道玄坂今井ビル6階
【HP】https://flightsinc.jp/