弊社でも度々ピックアップさせていただいているXGRIDS社製品の中でもオンリーワンの機能である
3DGS生成オプションソフト『Lixel Cyber Color Studio』。
この度の最新アップグレードによって様々な魅力的な機能がプレミアム機能として追加されました。
Lixel Cyber Color Studio1.8によって加わった新機能の概要は以下。
1. 空間認識: :屋内スキャンから空間構造を自動的に抽出し、分析およびBIMのため の構造化されたフロアプランを作成する。AutoDesk社Revitとの連携が可能になり、LCCとRevitとの相互でデータ移行のやり取りが可能に。
2.HDエンハンスメント:一眼レフなどの高解像度のDSLR又はスマホで撮影した写真をインポートし、
重要な領域でのディテールとテクスチャの質を向上させる。
3.Aerial-ground map fusion(空中・地上マップ融合):従来のMap fusion機能に加えて、ドローン画像と地上スキャンデータを統合し、空中と地上の 視点をシームレスに統合する。
今回は上記機能の中でも3DGSユーザーから要望の声が多かった『HDエンハンスメント機能』を早速検証してきました。
HDエンハンスメント機能の使い方は至ってシンプルで、Lixelシリーズのスキャナーで計測したスキャンデータに、同じ現場で撮影した高画質カメラのデータをLCCStudioに取り込んで解析するだけで簡単に高画質版のLCC空間の生成ができるという機能。
Lixelシリーズの360°レンズで取得できる3DGSのデータにおいては圧倒的な時間効率性という利点を持つ反面、画質の限界という部分について一つの課題として捉えておりました。
普段であれば充分なクオリティでも、ここ一番の高画質の素材が欲しい場面に高解像度のDSLR画像で補填できる点は非常に心強い機能ではないでしょうか。
今回はまず近所の神社へ向かいiphoneの広角レンズでお手並み拝見。
解析の比較結果はこちら↓
3Dガウス特有の細部がモヤっとしてしまう部分もシャープで明瞭な画質に向上している様子が見てとれます。
文字の読みやすさも向上し、より現場モデルの再現に貢献してくれる事でしょう!
・1エリアにつき20枚以上の写真データを所得する事
・80%以上のオーバーラップを設ける事
・Lixel機器のスキャン時と同じ場所&向きからの写真を1枚は加える事
など写真撮影時における条件は設けられているものの、筆者の感覚としてそこまでシビアさは感じず、
一回の解析でエラーもなく無事に解析に成功しました!
なお、一つのLCCデータにつき最大500枚までの画像データ取り込みが可能です。
次回は一眼レフを使った解析もご紹介できればと思っておりますので乞うご期待ください!
株式会社神戸清光レポート担当:松本