現実世界をデジタル化するには? | トータルステーション・3次元レーザースキャナー・UAV(ドローン)・CAD・GISなど測量機器販売・レンタル・修理の専門商社株式会社神戸清光

現実世界をデジタル化するには?

私たちの周囲の環境を2次元(2D)・3次元(3D)でデータ化・ビジュアル化するデバイスは、技術の発展によりさらに利用しやすくなりました。ここでは、目的や用途などに応じて、現実世界をデジタル化できる様々なデバイスを紹介します。

デジタル化が可能な代表的なデバイス

各デバイスの特性・得意分野

上で挙げたデバイスは形状や機能・性能などが大きく異なり、それぞれデータを3次元化していく中での得意分野があります。導入を行う場合、特性を理解して目的に合ったものをお選びください。(※機種によっては特性・得意分野が異なる場合があります)

  写真・動画撮影 オルソ化 3Dメッシュ化 点群化 導入の手軽さ
ハンドヘルド型スキャナー ×
3Dレーザースキャナー × ×
モービルマッピングシステム × × ×
UAV(ドローン)
有人航空機 × ×

各デバイスの特徴

ハンドヘルド型スキャナー(ハンディスキャナー)

ハンドヘルド型スキャナー(ハンディスキャナー)

手で持つことができるサイズのスキャナーで、自分の周辺の状況を計測できます。測量範囲は基本的に狭いですが、機器の持ち運びが容易で、価格も比較的安価です。(代表機種:360度カメラ・ハンディスキャナーなど)

長所
持ち運びが容易。価格が安価、操作が簡単
短所
計測範囲が狭い

当社取扱の製品につきましては、3次元レーザースキャナー(ハンディスキャナー)をご覧ください。

3D(3次元)レーザースキャナー

3D(3次元)レーザースキャナー(トプコン製GLS-2000)

三脚を立てて機器を据え、計測範囲にレーザーを発射してその跳ね返りで周囲の3次元データを取得します。測量範囲は長距離のもので数千メートルにも及びます。(代表機種:トプコン「GLS-2000」FARO「Focus3D X 330」ライカジオシステムズ「P40」など)

長所
測定範囲が長い。持ち運びが比較的容易
短所
三脚に立てて使用するので、短時間で多くの現場で使用する場合にはやや不向き

当社取扱の製品につきましては、3次元レーザースキャナーをご覧ください。

モービルマッピングシステム(MMS)

モービルマッピングシステム(ライカジオシステムズ製Pegasus:Two)

機器を自動車に搭載(もしくは自動車と一体型)し、走行を行うことで道路やその周辺状況の3次元データを取得します。(代表機種:ライカジオシステムズ「Pegasus:Two」アイサンテクノロジー「MMS(モービルマッピングシステム)」、トプコン「IP-SPシリーズ」など)

長所
走行するだけで広範囲のデータ取得が可能
短所
導入コストが高い。走行不可な場所の測定には不向き

製品の詳細や当社取扱商品につきましては、モービルマッピングシステム(MMS)・移動体計測をご覧ください。

UAV(ドローン)

UAV・UAS(ドローン)

ヘリコプター機器などにカメラを搭載し、リモコン操作を行うことで空中から周辺の測量を行います。人間が立ち入ることができない場所への侵入も容易で、大規模災害・堤防、高規格道路の広範囲にわたる全容把握、ダム・橋梁・のり面の維持管理などさまざまな場面で活躍します。(代表機種:DJI製UAV(ドローン)島内エンジニア「Magpie960」ライカジオシステムズ「Aibot X6」アイサンテクノロジー製「Winser」など)

なお、UAVは「マルチコプター」や「ドローン」などと呼ばれることがありますが、意味合いとしてはほぼ同義です。

長所
  • 人間がほとんどリスクを負うことなく危険区域へ侵入可能(火山・原発など)
  • さまざまな解析アプリケーションに対応
  • 有人航空機と比較して低コストで導入可能
  • 実機では困難な低空からの撮影が可能
  • 離着陸のスペースが不要
  • 操作の資格が不要
  • 軽量なので持ち運びが容易
短所
  • 多くはバッテリー搭載型なので、フライト時間が短い
  • 強風や悪天候に弱い
  • 遠隔操作なので意図しない動作する可能性があったり、精密な動作が苦手

製品の詳細や当社取扱商品につきましては、空中動画・写真撮影UAV(ドローン)をご覧ください。

有人航空機(飛行機・ヘリコプター)

有人の航空機やヘリコプターにスキャナーや撮影機器を搭載し、空中から測量を行います。地図の作成などUAVでの測量と比較すると広域のデータ取得が可能ですが、委託・チャーターを行う場合でもコストが高いのがデメリットです。

長所
上記UAV(ドローン)よりもさらに広範囲で正確な測量が可能
短所
導入・運用コストが非常に高い

それぞれの機器には特長(強み)がありますので、条件に適した機器を選択するとともに、各機器を併用することでさらに作業効率や精度を向上することができます。(MMSやUAVにて広範囲のデータ取得を行い、それらの侵入が難しい場所や詳細なデータが必要な部分については3Dレーザースキャナーで対応する等)

以上の他に、イメージベースやRGB、深度センサーなど新たなデバイスの普及も進んでいます。CIM分野での活躍を見込める新たな機器などがリリースされたら紹介いたします!

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